版画工房





1970年代アメリカでいくつかの重要な版画工房の活動が盛んになった。それは高騰しすぎて飽和状態になった現代作家の作品をもっと広げるためにも大いに貢献した。60〜70年代の作家のタブローは巨大で、そのため工房で作られた版画も巨大なものが多かった。

さて、版画制作には大きく分けると作家自身が製版から刷りまで行って作るものと、製版は作家と工房で行い、刷りは工房が行う場合の二つがあります。作家が一人で作る版画には技術的な限界がありますが、工房で職人との共同作業には技術的豊かさがあります。一般的に工房で出版された版画は美しい。なのに作家刷りの方が魅力ある場合が多いように思えるのはなぜか。技術や美しさだけが版画の魅力ではないから、またおもしろい。

 

版画の基礎講座 9

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